クラウドによって、ビジネスをする方法が変化してきています。企業ブランドは、まだその変化に対応できていないかもしれません。

クラウドテクノロジーは組織を合理化し、機能を分散化し、顧客に焦点を当てることを後押しすることであり、マネージメントの多層構造を無くそうとしています。アマゾンウェブサービスのような企業は、各自が自主的に働けるような体制で、自社の組織を運営し始めています。顧客ニーズに合わせて、リアルタイムに各自がすばやく対応するためには、厳格なトップダウンの管理や、あらかじめ決められた手順では効果的には働けません。日本のテクノロジープロバイダーは、クラウドフォンやビジネスEメール 、AINEO の Quickerweb.com サービスのような仮想デスクトップを提供しています。そのため、IT部門などはそれほど必要がなくなってきています。数人のスタッフだけで、大企業が使っているのと同じテクノロジーを使うことができるからです。

中間管理職さようなら、とういうことですね。私たちには、部署間で情報を移動したり、仕事量やロジスティック、スケジュールを管理する人は、もはや必要ないのです。クラウドのマネージメントソフトウェアやそれと提携したツールで同じ仕事をより早く、安く、またより効果的にこなすことができるからです。
しかし、中間管理職には別の機能があり、昔から彼らには組織戦略の実施という機能があるのです。中間管理職が企業の中心的な価値や戦略指令を組織の者に伝えることで、個人個人がバラバラになってしまわないようにしています。中間層がなくなってしまったら、社内の戦略的な結びつきはどうなってしまうのでしょうか。

順調に進むよう、頼れる組織であり続けるために、そのようなメカニズム、またはシステムがあったら良いのですが。
企業ブランドはまさにここで役に立ちます。これはマネージメント構造の解体でできた戦略的ギャップを埋めるのに十分な役割を果たします。しかし、ブランドは正しい方法で管理しなければなりません。心に留めておくべき二つのキーポイントを次に紹介しましょう。
1. 企業ブランドは明確に定義されていなければなりません
ブランドが明確に定義されていると、その企業が目的とすることや、顧客のためにやるべきことを表すことができます。クラウドが可能にした組織が、ますます顧客のニーズに敏感になり、顧客主導のものになっていきます。その際に、顧客に向けた企業ブランドが、内部外部ともに全ての人にとって理解できることが大切なのです。

2. 企業ブランドは十分に活性化されなければなりません
ブランドの活性化とは、戦略と顧客満足度の間で、主要な繋がりとしてブランドを設定する過程です。活性化されたブランドは、もはやただのシンボルではありませんーそれは完全に自分たちのものとなります。これは、それぞれの従業員やチームが行っている日々の仕事、企業活動の隅々にまで、顧客に向けた企業ブランドが浸透していることを意味します。手順はブランドに即して決められ、変化します。スタッフのパフォーマンスや成果もまたブランド目的に従って、評価されます。指標は、ブランドの配信によって定義されるのです。

ブランドが活性化され、自分たちのものとなった時、それは多種多様な機能や作戦を全て共通の方向へ向ける案内役となります。何か条件が変化した時、クラウドの世界ではそれはますます早いスピードで変化するものですが、ブランドは官僚的なマネージメントからの指図を待たずとも、チームがすばやく適切に対応するために役立ちます。

これはブランドでなくてはいけないのでしょうか。

優良企業は、すでに戦略や目的を持っています。それらを動かすものとして、なぜブランドが必要なのでしょうか。これはいい質問ですね。

戦略とはかなりつまらないもの ー 戦略声明や戦略的計画書は確かにそうです。企業目的は、はっきり定義された顧客のためのもの、というよりは暗黙の了解とされていたり、あるいは内部中心のものです。

ブランドは単純で記憶に残り、容易に伝えられるもの ー もしお好みならウイルス性のものにもできます。そして、良いブランドというものは本質的に顧客に向けたものです。進展が早く、合理化されたクラウド環境で、社内の「戦略的接着剤」の機能を果たすものとして、ブランドはたまたま理想的なものだったのです。そのためブランドは、所有の単なるシンボルであったものから、価値を伝えるものとして、そして結果にフォーカスした戦略ツールとして進化してきたのでしょう。
クラウドによってあなたの企業の組織や仕事の仕方が変わってきているのならば、ブランドの役割を変えることを考える時なのかもしれません。